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脳神経外科

当院脳神経外科は、1983年5月の開設以来、軽症から手術の必要な重篤な疾患まで、幅広く脳神経外科領域をカバーして診療を行ってまいりました。新病院移転がなった今、脳・脊髄の健康を守る砦として、これからも市民の皆様に寄り添いながら、高度な脳神経外科専門医療をご提供いたします。

どんな症状があったら脳神経外科を受診すべきか?

脳神経外科疾患による症状は多彩で、頭痛、めまいなどの一般的症状から、視野・視力の障害、顔面や手足のしびれ・動かしにくさ、電気が走るような痛み、歩行障害、認知障害などが挙げられます。

外来診療について
  • 月曜から金曜まで平日午前中は毎日外来を行うとともに、月・火・木曜は午後も予約の方の診察を行なっております。
  • 医療機関からのご紹介による診療のご相談は随時お受けいたしますので、当院患者支援センター地域医療連携部門を通じてご連絡ください。

外来担当表 Cブロック

受付時間:初診・再診とも 
午前8:30〜11:00 午後0:30〜2:30
診療枠
午前 竹綱 横田 嶋田 梅垣 横田
午後
(予約)
嶋田 梅垣 竹綱  

スタッフ紹介

梅垣 昌士
(部長)

  • 日本脳神経外科学会専門医、指導医
  • 日本脊髄外科学会認定医、指導医
  • 日本脊髄外科学会・日本脊椎脊髄病学会認定 脊椎脊髄外科専門医
  • 日本脊髄外科学会 脊髄内視鏡下手術技術認定医
  • 日本脳卒中学会認定専門医、指導医
  • 日本骨粗鬆症学会認定医

ひとこと

 2022年7月末から8月末までは、新型コロナ第7波の影響により新規入院を制限せざるを得ない状況となってしまいました。その間、周囲の医療機関からのご依頼に十分な対応ができず、大変ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします。当科では引き続き脊椎脊髄疾患、脳脊髄腫瘍を中心に、最新の治療技術を取り入れながら積極的に診療を行っておりますので、よろしくお願いいたします。

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竹綱 成典
(医長)
  • 日本脳神経外科学会専門医・指導医
  • 日本脊髄外科学会認定医

ひとこと

 同じ疾患でも個々の事例により症状や社会背景が異なりますので、相談しながら個々の患者様に最適な治療を行うことをモットーとして、診療にあたらせていただいております。

横田 千里
(医長)
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 髄腔内バクロフェン投与(ITB)療法講習終了(実施医)
  • ボトックス(A型ボツリヌス毒素製剤)講習・実技セミナー終了(実施医)
  • 日本小児神経外科学会認定医
  • 緩和ケア研修会受講(2017年)

ひとこと

 脳や頭ということで怖い・難しいイメージが強い脳神経外科ですが、なるべくわかりやすい言葉を用いた丁寧な診察・説明を心がけております。また小児神経外科医として研鑽してきた経験を生かし、地域の子どもとその保護者の皆様に役立ちたいと考えております。具体的には頭部・顔面の外傷や頭の形、頭痛、臀部の皮膚異常に関する症状などお気軽にご相談ください。

瀧 毅伊
(非常勤)

  • 緩和ケア研修会受講(2019年)

ひとこと

 皆さまに安心して治療を受けていただけるよう、お一人お一人に分かりやすく丁寧な説明を心がけています。ご不明点があれば細かなことでもお気軽にご相談ください。

嶋田 延光
  • 日本脳神経外科学会専門医
  • 日本脳卒中学会専門医

特色

脳腫瘍・脊髄腫瘍

 脳および脊髄に生じる良性腫瘍(髄膜腫、神経鞘腫など)、および悪性腫瘍(悪性神経膠腫、悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍など)に対する手術治療および術後治療に対応します。当院では従来の手術顕微鏡に代わる最新の手術支援機器である外視鏡システム(ORBEYE)をいち早く導入、ニューロナビゲーションや神経モニタリングなどと併用し、安全かつ高精度な脳脊髄手術を実施します。さらに当院は大阪府がん診療拠点病院としての指定を受けており、手術後にも必要に応じて放射線治療、化学療法などの後療法やリハビリなど、総合的な医療を提供いたします。

nouge_1.png ORBEYE.png

ORBEYE(オリンパス社ニュースリリース資料より転載)

脳血管障害

 突然の麻痺や意識障害で生じる脳梗塞や脳出血は、発症早期の診断・治療そして再発予防が重要です。当院では神経内科と連携して最適な内科的・外科的治療を行います。また隣接する国立循環器病研究センターとも協力体制をとっております。

脊椎脊髄疾患(キアリ奇形、脊髄空洞症、頚椎症性脊髄症、神経根症、腰椎変性症、腰椎椎間板ヘルニアなど)

 手足のしびれや痛み、歩行障害などの症状で発症することが多い脊髄脊椎疾患についても対応しております。これらの疾患は脳梗塞や脳腫瘍などの脳疾患の症状と類似することも多く、綿密な神経学的診察と画像検査により総合的に診断し、治療を行います。当科での脊椎脊髄疾患の手術治療は、前述のORBEYEを用いた除圧術や、近年低侵襲化が進んだLLIFと呼ばれる側方椎体間アプローチに経皮的椎弓根スクリューを組み合わせた脊椎除圧固定術など、正常な脊柱構造を可能な限り温存した低侵襲脊椎脊髄手術に重点を置いています。

慢性硬膜下血腫

 頭部打撲をきっかけに緩徐に頭蓋内に血腫を生じる疾患です。血腫による脳の圧迫のために、徐々に進行する意識障害、認知障害、そして歩行障害や片麻痺で発症します。画像検査で容易に診断でき、局所麻酔下での穿頭術で症状が劇的に改善しますので、外傷歴がはっきりしない事例でも、こうした症状でお困りの方は是非ご相談ください。

正常圧水頭症

脳脊髄液の産生過剰、もしくは吸収障害により、脳室の拡大を来たした状態を一般的に水頭症と呼びます。くも膜下出血や髄膜炎、頭部外傷などの脳疾患の後に合併症として生じる他、はっきりとした原因がないにも関わらず緩徐に水頭症が生じる場合(iNPH: 特発性正常圧水頭症)があります。症状としては記憶障害などの認知障害、歩行障害、尿失禁などで、一般的な認知症とは一見して大きな違いはありません。この疾患も画像検査などにより診断され、脳脊髄液を腹腔に逃すシャント術により症状改善が期待できます。「手術で治せる認知症」として知られています。

顔面けいれん、三叉神経痛

片方の顔面が無意識にピクピクとひきつる(顔面けいれん)、もしくは洗顔の際などに顔面に強い痛みが走る(三叉神経痛)、といった症状が見られる場合、頭蓋内の神経(顔面神経、三叉神経)と血管(主に動脈)の接触が原因となっていることがあります。MRI・MRAといった画像検査で神経と血管の接触が確認できることが多く、診断された場合には、まず投薬や後述のボトックス療法により症状の軽減を図ります。これらの治療で効果がない場合、神経と血管の接触を解除する手術(微小血管減圧術)を考慮します。

特発性低髄液圧性頭痛

この病態は髄液漏出症候群とも呼ばれ、起き上がると生じる頭痛を特徴としています。外傷などの誘因なく生じるもので、早期に診断が付けば8割以上の方が安静で改善しますが、早期診断を誤ると原因不明として複数の医療機関を受診したり、時には「なまけ病」や精神疾患として大量の向精神薬を投与されているケースに出会うこともあります。当科では15年以上前からこの疾患を扱ってきました。安静臥床で治癒に至らなかった場合には硬膜外自己血注入(ブラッドパッチ)という治療を実施しています。「立ったり,座ったりすると頭痛が起こるが、横になると速やかに改善する」という頭痛がある方は,一度ご相談ください。ただし、交通事故を起因とした同病態に関しては対応しておりませんので、ご了承ください。

当院外来にて可能な専門治療

ボツリヌス療法

 ボツリヌス療法とはボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。ボツリヌストキシンは筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。注射をすることにより筋肉の過剰な緊張からくる様々な症状の緩和を期待するものです。ボトックス療法による効果は数ヶ月ほど持続しますが、時間の経過と共に効果が薄まり、元に戻ってしまいます。そのため、継続的な通院治療が必要になります。当科では眼瞼痙攣、顔面痙攣、上下肢の痙縮(脳梗塞や脊髄損傷などの後遺症で、筋肉が緊張しすぎてしまう状態)に対して治療を行っております。

神経膠芽腫に対する腫瘍治療電場療法

 腫瘍治療電場療法(オプチューン®)は悪性脳腫瘍の一つである神経膠芽腫に対する新しい治療法として開発されたものです。この治療は脳内に特殊な電場を発生させて腫瘍増殖を抑制する、膠芽腫に対する新たな治療方法です。初回手術後に膠芽腫と診断されて、初期治療の放射線療法、それと併用して行われる化学療法 (テモゾロミド)を終了した膠芽腫の患者さんに維持療法として使用される治療機器です。

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画像提供:ノボキュア株式会社

※いずれの治療も、患者さまごとに適用可能かどうか確認する必要がありますので、外来にて医師とご相談ください。

診療実績

2021年度 2020年度 2019年度
総手術件数 90件 73件 62件
 脳腫瘍摘出術 17例 11例 17例
 脊椎脊髄手術 34例 19例 17例
 慢性硬膜下血腫 24例 23例 18例
 脳動脈瘤クリッピング術 0例 2例 2例
 血管内手術 3例 4例 0例
 水頭症手術 1例 10例 4例
 その他

11例

4例

4例

地域の先生方へ

地域の先生方からご紹介をいただいた患者さまは、できるだけ当日に検査を実施し、診断治療を迅速におこなうことを目指します。また必要に応じて当院の専門診療科に院内紹介して連携をとりながら診療させていただきます。