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臨床検査部

スタッフ紹介

井上 慎也
(部長)
  • 血液内科部長
  • 日本内科学会認定医・指導医
  • 日本血液学会認定専門医・指導医
  • 日本医師会認定産業医

斎藤 良太郎

(常勤)
(臨床検査管理医)

松本 典久
(副部長)
マツモトノリヒサ(松本典久) (2).jpg

職員構成

(2022年6月20日現在)

  • 臨床検査技師(正規職員) 20名
  • 臨床検査技師(アルバイト職員) 10名

特色

 臨床検査部は生化学・免疫検査部門、血液検査部門、一般検査部門、微生物検査部門、輸血検査部門、生理検査部門、採血部門より構成されています。「市民とともに心ある医療を」の病院基本理念をもとに迅速かつ正確な検査結果報告を心がけています。診療前検査(緊急検査)として血液・生化学検査主要項目は30分以内、腫瘍マーカー・感染症検査は45分以内での結果報告によりスムーズな診察に寄与しています。また、感染制御チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、輸血療法委員会などのチーム医療にも積極的に参画しています。臨床検査部は夜間・休日も24時間体制で稼働しており地域の2次救急中核病院の機能に貢献しています。

部門紹介

生化学・免疫検査部門

 生化学検査では、生体より採取された血液、尿などの体液に含まれている成分を化学的に分析し、正確かつ迅速な結果報告を実施しています。蛋白質、脂質、糖質、酵素など様々な検査項目を測定しています。測定で得られた結果より生体の状態を把握することができ、患者様の病態スクリーニング検査として最も検査件数が多い分野です。
病気の診断、治療方法の決定、治療効果の確認、病状の経過観察などに利用されています。免疫学的検査では、B型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒、COVID-19などの感染の有無を調べる検査や、内分泌学的検査、腫瘍マーカー、自己抗体検査などの検査を行っています。

血液検査部門

 当院は血液内科を標榜しており多くの血液疾患患者様が受診されます。血液一般検査(CBCとWBC分類)、止血関連検査(凝固検査・線溶分子マーカー)は年間それぞれ80,000件超、70,000件超、骨髄検査は年間400件以上検査しています。CBCはcomplete blood countの略で白血球数、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値、血小板数を測定します。健常人血液中を循環している白血球(WBC)は多い順から好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球の5つの細胞に分類されます。これら5つの細胞は種々の病態でその比率が変動するためWBC分類を実施することで患者様の病態を推測する一助になります。特に白血病をはじめとする血液疾患では必須の検査です。

末梢血液像

末梢血液像

 血液疾患など異常が疑われる場合は血液塗抹標本を作製・染色して顕微鏡で目視分類します。 骨髄像は臨床検査技師により鏡検および所見を作成し、最終的に血液内科医の確認のもと診断されます。リンパ腫診断に必須のリンパ節組織は捺印標本の作製、鏡検、病理組織検査および外部委託検査(FCM解析、染色体・遺伝子検査など)の処理を実施しています。また、医師へのコンサルテーションなど診療支援を積極的に行なっています。

主な分析装置

  • 多項目自動血球分析装置 XN-1000 2台、XT-4000i 1台(Sysmex)
  • 血液塗抹標本作製装置 SP-50(Sysmex)
  • 凝固線溶分析装置  STACIA 2台(LSIメディエンス)

分析装置.jpg

一般検査部門

 尿や便、脳脊髄液、体腔液(胸水、腹水)、精液など血液以外の検体を対象に検査をしています。

尿定性試験

 尿中に排出された蛋白、糖、赤血球、ビリルビン、ウロビリノーゲン、ケトン体、細菌、白血球などを試験紙から判定するスクリーニング検査です。

尿沈渣

 尿中に排出された赤血球、白血球、細菌、結晶成分などの有無を調べる検査
です。専用の分析装置で測定し、必要に応じて顕微鏡で確認します。異常な細胞(腫瘍細胞)が出現した場合は医師に速やかに報告し、病理診断科と連携し細胞診で確認します。

便検査

 便潜血、便中脂肪、虫卵を検査します。主に検査される便潜血は便中のヒトヘモグロビンやトランスフェリンを検出し、上部あるいは下部消化管出血のスクリーニング検査として重要です。

微生物検査部門

 微生物検査室では感染症が疑われる患者様から採取された検体(尿、喀痰、血液など)に原因となる細菌やウイルスなどの病原体の有無を検査しています。当検査室で得られた結果やデータは患者様の治療をはじめ、当院の感染制御チーム(ICT:Infection Control Team)や抗菌薬適正使用支援チーム(AST:Antimicrobial Stewardship Team)の活動にも用いられます。また、病院全体での感染予防のために院内環境検査も行っています。

塗抹検査

 検体をスライドグラスに塗り広げ、細菌を染める染色(グラム染色)を行い、顕微鏡で細菌や白血球の有無を調べます。

関節液中の黄色ブドウ球菌
関節液中の黄色ブドウ球菌(好中球による貪食像)

培養・同定検査

 検体に応じた寒天培地に検体を塗った後、ふ卵器で培養し、発育した細菌について種々の試験を行い、菌の種類を決定します。

寒天培地への検体の接種
寒天培地への検体の接種

薬剤感受性試験

 発育した菌の種類に応じて、治療に有効な抗生剤を決定するための試験を行います。

薬剤感受性試験の例.jpg
薬剤感受性試験の例

迅速検査

 インフルエンザやA群溶連菌、ウイルス性胃腸炎の原因となるノロウイルスやロタウイルスなどについて迅速キットを用いて検査しています。

遺伝子検査

 病原体の遺伝子を増幅し、その存在を検出する検査です。当検査室ではPCR法やLAMP法の装置を用いて新型コロナウイルスなどの遺伝子検査を行っています。

遺伝子検査装置

輸血検査部門

 輸血療法とは、出血、手術、貧血などで失われた必要な成分を補充することで臨床症状の改善を図ることです。輸血検査室では、安全な輸血を行うために、輸血に関連する検査と、血液製剤の保管・管理を主な業務としています。

輸血に関連する検査

 輸血検査は検査技師が24時間体制で実施しており、全自動輸血検査装置を使用することで、精度の高い検査を提供しています。

輸血に関連する検査.jpg
全自動輸血検査装置IH-500

生理検査部門

 生理検査部門は、患者様に直接接して行う検査を対象として、心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、超音波検査、聴力検査などがあります。当検査室の特色として、超音波によって肝の脂肪化と線維化を計測できる最新の機種を用いて、近年増加傾向にある非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を対象として、肝臓内科専門医と連携して診断・治療の一助を担っています。また、耳鼻科領域の検査にも多く携わっております。基本の聴力検査に加え、身障認定機関であるためABR検査や顔面神経麻痺の診察に欠かせないENoG検査、めまい専門医と連携しめまい診断のためにENG検査、重心動揺検査などを行っています。

主な装置

  • 心電計 CardioStar(フクダ電子)
  • 呼吸機能 CHESTAC 8800、DISCOM-21 FX-Ⅲ(チェスト)
  • 呼吸抵抗 MostGraph-01(チェスト)
  • 血圧脈波 VaSera VS-1500A(フクダ電子)
  • 超音波診断装置 LogiqE10、VividE9(GEヘルスケアジャパン)
  • ARIETTA850(富士フィルムヘルスケア)
  • Aplio A Verifia(キャノンメディカルシステムズ)
  • 脳波計 Neurofax-1218(日本光電)
  • 聴力検査 AUDIOMETER AA-H1(リオン)
  • ABR/ENoG検査 NeuropackμMEB-9102(日本光電)

外部精度管理

  • 日本臨床検査技師会 外部精度管理
  • 日本医師会 外部精度管理
  • 大阪府臨床検査技師会 標準化サーベイ
  • 各種メーカー サーベイ

認定資格

資格 人数

日本超音波医学会 認定超音波検査士
 消化器領域 4名
 循環器領域 4名
 体表領域 2名
 泌尿器領域 1名
 血管領域 1名
血管診療技師認定機構
 血管診療技師 2名
日本不整脈心電学会
 JHRS認定心電図専門士 2名
日本臨床検査同学院
 緊急検査士 9名
 二級臨床検査士(血液学) 4名
 二級臨床検査士(微生物学) 1名
 二級臨床検査士(循環生理学) 1名
 POCT測定認定士 1名
日本検査血液学会
 認定骨髄検査技師(認定血液検査技師を含む) 2名
 認定血液検査技師 1名
日本臨床検査技師会
 認定心電検査技師 1名
 認定一般検査技師 1名
日本臨床細胞学会
 細胞検査士 1名
日本バイオ技術教育学会
 上級バイオ技術者 1名
日本医療情報学会
 医療情報技師 1名

地域の先生方へ

 検体検査部門では患者様に安心して受診いただけるように24時間365日迅速かつ正確な検査結果報告を心がけております。生理検査部門では患者支援センター(地域医療連携)を通じて、脳波検査・超音波検査・呼吸機能検査を受付けております。今後も地域診療に貢献できるように職員ひとりひとりが技術の向上に努力して参ります。