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呼吸器・リウマチ科

スタッフ紹介

片田 圭宣
(診療局長)
  • 日本内科学会総合内科専門医・指導医・近畿支部評議員
  • 日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
  • 日本アレルギー学会専門医・指導医
  • 難病指定医
  • 産業医資格(産業医科大学)
  • JMECC・ICLSコース認定
  • 臨床研修指導医講習会(2007年)
  • プログラム責任者養成講習会(2008年)
  • 第43回医学教育者のためのワークショップ(富士研)(2016年)
  • 卒後臨床研修評価機構(JCEP)サーベイヤー
  • 緩和ケア研修会(2018年)
  • 総合評価加算に係る研修(高齢者医療研修会)(2018年)
  • 大阪大学臨床教授
  • 医療安全推進指導者講習会受講(2022年)
カタダヨシノリ(片田圭宣).JPG

鉄本 訓史
(部長)

  • 日本呼吸器学会 呼吸器専門医・指導医テツモトサトシ(鉄本訓史).JPG
  • 日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医・指導医
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本結核 非結核性抗酸菌症学会 結核・抗酸菌症認定医
  • 日本結核 非結核性抗酸菌症学会 結核・抗酸菌症指導医
  • 呼吸機能障害指定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
  • ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)
  • 緩和ケア研修会受講(2015年)
  • 神戸大学医師臨床研修指導医講習会受講

依藤 秀樹
(医長)

  • 日本内科学会 認定内科医・指導医
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本リウマチ学会 専門医・指導医
  • 難病指定医
東口 将佳
(医長)
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本内科学会 総合内科専門医
  • 日本呼吸器学会 呼吸器専門医
  • 日本結核 非結核性抗酸菌症学会 結核・抗酸菌症認定医
  • 緩和ケア研修会受講(2010年)
  • 緩和ケア研修修了者のためのフォローアップ研修会
  • 臨床呼吸機能講習会受講
  • 二次救命処置講習会受講

角田 尚子

(医員)

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 緩和ケア研修会受講(2017年)
稲田 怜子
(医員)
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本内科学会認定内科医
山本 有美子
(医員)
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • ICLS講習会受講(2014年)
  • 緩和ケア研修会受講(2016年)
  • JMECC受講(2016年)
宮本 愛子
(医員)
  • 日本救急医学会認定BLSコース受講(2018年)
  • 日本救急医学会認定ICLSコース受講(2019年)
  • JMECC受講(2020年)
  • 緩和ケア研修会受講(2020年)

岡部 福子

(医員)

  • 日本内科学会内科専門医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 緩和ケア研修会受講(2017年)
  • JMECC受講
  • ICLS講習会受講

佐々木 裕弥

(医師)

  • 緩和ケア研修会受講(2021年)
  • JMECC受講(2022年)

水越 大志郎

(医師)

宮本 武明
(招聘医師)
  • 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
  • 日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
  • 日本アレルギー学会アレルギー専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 呼吸器身体障害認定指定医
  • 日本禁煙学会認定指導医
  • 日本医師会認定産業医

リウマチ診療開始のお知らせ

 2020年4月より日本リウマチ学会指導医、専門医である内科医が2名新たに赴任しました。関節リウマチや膠原病の患者さまの診療を行います。具体的な病名としましては、関節リウマチ、脊椎関節炎など多関節炎を特徴とする疾患、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、リウマチ性多発筋痛症、大~小血管の炎症である各種の血管炎症候群、ベーチェット病、成人スティル病、気管支喘息、好酸球増多症やIgG4関連疾患などです。

 特に生物学的製剤や分子標的薬を必要とするような活動性の高い関節リウマチの場合できるだけ関節破壊や臓器障害が進行していない早期に紹介受診していただけると幸いです。寛解導入の後に地域の医療機関で継続できるようにしていきたいと思います。また、関節リウマチ以外の膠原病の多くは、指定難病であり、活動性の高い時期は当院で加療し、落ち着けば地域の医療を担う施設で継続診療できるように、円滑な診療協力体制を築いていきたいと思います。
最新の治療を含めて、個々の患者さまと相談した上で、それぞれに対応した最善の医療を行うことを心掛けています。症状が全身のたくさんの臓器にでることがあり、また治療薬の副作用にも対応することが必要です。私どもは総合病院である当院の各専門内科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科をはじめとする全診療科と連携して診療にあたります。


受診の方法

 当科の紹介受診を希望される場合は、かかりつけ医の医療機関より前もって紹介状(診療情報提供書)をご用意下さい。また、医療機関より当院患者支援センターを通してご予約をお取りすることができます。

 症状が重い場合、急速に進行する場合はその旨を紹介状に記していただければ可能な限り対応したいと思います。急性期の治療がよく効くと長期に安定することも多く、その場合にはご紹介いただいたかかりつけ医や、お近くの医療機関へ紹介させていただきます。 よろしくお願いいたします。

対象となる疾患

リウマチ性疾患
関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群


膠原病など
全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性強皮症(SSc)、多発性筋炎・皮膚筋炎(PM/DM)、混合性結合組織病(MCTD)、血管炎(高安病、結節性動脈周囲炎(PN)、顕微鏡的血管炎(MPA)、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA))、抗リン脂質抗体症候群、シェーグレン症候群、ベーチェット病、IgG4関連疾患、Castleman病


また、がんの治療で使用される免疫チェックポイント阻害薬に伴う免疫関連副作用についても各診療科と協力して診療いたします。

呼吸器・リウマチ科の特色

当科は気管支喘息を主としたアレルギー性疾患、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺がん、呼吸器感染症(市中肺炎など)、各種間質性肺炎などのびまん性肺疾患、ARDS(急性呼吸即迫症候群)等の急性呼吸不全、慢性咳嗽(3~8週間以上続く咳)を主に診ております。特に肺機能検査(可逆性検査、肺拡散能検査)、呼気NO測定、気道抵抗測定装置(MostGraph)、喀痰検査を用いての喘息とCOPDの鑑別や包括的呼吸リハビリテーション、超音波気管支内視鏡を用いた肺癌診療、病診・病薬連携に力を入れております。
我々は、ガイドライン、エビデンスに基づいた診断と治療をモットーとし、また患者さまの生活の質(QOL)や満足度など個別性を重視したチーム医療そしてシームレスな地域連携医療を行なっていきます。

気管支喘息

個々の患者さまに応じた指導、ピークフローメーターという簡単な肺機能測定の器具を用いた症状コントロール、そして徹底した吸入指導のもと吸入ステロイド治療を早期から導入し、最小限の副作用にて喘息を完全にコントロールしていきます。

COPD及び各種肺疾患による慢性呼吸不全

早期より包括的呼吸リハビリテーション(入院、外来)開始し、重症度に応じた薬物療法をしていきます。また在宅酸素療法(HOT)や非侵襲的人工呼吸器(NPPV)も積極的に導入していきます。重症の患者さまに対しては地域の訪問看護ステーションと運動耐容能の落ちないように地域連携医療をしていきます。

呼吸器感染症(市中肺炎など)

日本呼吸器学会、日本感染症学会、日本化学療法学会の感染症、肺炎治療のガイドラインに従って治療をしていきます。

肺がん

がん治療の均展化が叫ばれている中、当院でも大阪府がん拠点病院として患者さまにとってエビデンスにのっとった最良の治療を提供していきます。その為に診断から治療の流れを確立し、早急に治療開始します。また治療開始時より緩和医療を並行し、よりよいQOLを保つべくリハビリを導入しながら患者さまと接していくことを心掛けています

間質性肺炎

間質性肺炎には多種多様な疾患が含まれているため、十分な他科(放射線科、病理診断科)との相談の上、診断をつけていきます。詳細な問診、血液検査、画像検査、精密肺機能検査そして必要に応じて気管支鏡検査、胸腔鏡下肺生検を施行し診断、治療していきます。

慢性咳嗽

3週以上続く咳嗽は、肺がん、肺結核、間質性肺炎など胸のレントゲンで異常を示す病気でも当然認めますが、胸のレントゲンで異常を示さないケースがほとんどです。その原因として咳喘息、アトピー性咳嗽、副鼻腔気管支症候群、逆流性食道炎、感染後遷延性咳嗽、心因性咳嗽、気管支病変等があります。当科では各種検査で診断を行い、治療していきます。

チーム医療

当科は専門性を重視したコメディカルとのチーム医療・予防医療・地域医療を実践しております。院内では看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、栄養士、生理検査技師、臨床工学技士、MSW、地域医療連携部を含めた吹田呼吸器ケアチーム(SRCT)を平成20年より結成し、包括的な治療体系に力を入れております。また院外では顔の見える連携構築を重視し、行政や地域の医師、歯科医師、薬剤師の先生方との連携、訪問看護ステーション、ケアマネージャーと定期的な勉強会を実施しております。

診療実績

入院患者数

741名

入院患者主な疾患

主な疾患 内訳(名)
肺がん

214
肺炎 73
間質性肺炎 38
気胸・縦隔気腫 14
慢性閉そく性疾患 14

気管支喘息

7

抗酸菌感染症

10
膿胸 20

気管支鏡検査

157件

当院は日本内科学会認定施設、日本呼吸器学会連携施設、日本アレルギー学会認定施設、日本呼吸器内視鏡学会認定施設です。

地域の先生方へ

呼吸器症状でお困りの患者さまがいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。地域の諸先生方と連携し、吹田市に貢献できるよう努力していきます。
また、吹田呼吸ケアチーム(SRCT)の活動の一環として、適切な吸入指導の標準化を目標に、吹田市薬剤師会と共同で「吸入指導依頼書」「吸入指導評価表」等、吸入指導関係の各種文書を作成しています。

吹田呼吸ケアチーム(SRCT)

スタッフ紹介

メンバー職種 医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、生理検査技師、栄養士、臨床工学技士、MSW、地域医療連携部、医療事務室

活動内容


近年高齢化が進むなか、呼吸器疾患、そしてアレルギー疾患患者においてもますます増加傾向です。それを背景に2008年4月に市立吹田市民病院において2名の呼吸器内科医が常勤になった後、同年8月に吹田呼吸ケアチーム(Suita Respiratory Care Team-SRCT-)が発足しました。目的としては、呼吸器、アレルギー疾患患者を対象にスキルミックスした多職種がかかわるチーム医療を実践することです。当初は医師、看護師、理学療法士、薬剤師、栄養士、生理検査技師、地域医療連携部、医事課26人で始まったチームですが、今では腫瘍内科医師を含む常勤医師が3人増え、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士も加わり50人以上に拡大しております。
SRCTには喘息アレルギーチーム、COPDチーム、呼吸サポートチームなど、さらに専門性を追求したコメデイカルを中心としたチームもできました。院内では月に1度SRCT委員会を設けて、院内の診療体制作り、院内外での活動内容の報告と方向性の確認、各チームでの行動計画、学会発表などを議論しております。院内の具体的な活動内容としては、アレルギー疾患患者に対する抗原回避指導、入院、外来での包括的な呼吸リハビリテーション、行動変容を用いた禁煙指導、専門薬剤師による吸入指導そして人工呼吸器装着中の患者に対するチーム医療などを行っています。
院外においても精力的に活動しております。2009年より吹田市薬剤師会と協働し、吹田市のどの保険薬局でも適切な吸入指導が可能となることを目標にした勉強会や研究会、訪問看護ステーション、ケアマネージャーを交えた「吹田呼吸ケアを考える会」を定期的に行っております。また行政に協力を仰ぎ、市民の皆様に対し正しい呼吸器、アレルギー疾患に対する情報提供と透明性のあるネットワークづくりを実施しております。市民を対象とした喘息教室やCOPD教室、また吹田市のインターネットサイト「すいた呼吸器アレルギーねっと」もその活動の一環です。
そして、SRCTは市民の皆様に対する病気の予防医療も積極的に行っております。2009年より毎年世界COPDデーに合わせ、院外で医療従事者による肺年齢測定とその結果説明、禁煙指導、栄養指導、呼吸リハビリ体験などを取り入れたCOPDの啓発活動を行っております。2011年からは健康講演会も行われるようになり、2011年は三代澤康司氏(ABCアナウンサー)、2012年はオール巨人氏(吉本興業)が活動に協力して下さいました。2013年には独立行政法人環境再生保全機構の協力のもと、初の試みとして「肺機能測定に参加した人数世界一」という世界記録に挑戦するイベントを企画し、6時間で1,029人と前回の世界記録(西アフリカにて8時間で424人)を大幅に上回る記録を達成しました。それらの活動は2014年の「厚生労働省第3回健康寿命を延ばそう!アワード」での優良賞として評価されました。
我々は地域に密着し、市民の皆様の生活の質を向上させる特徴ある医療チーム作りを目指しております。今後とも地域の先生方と密に連携し、住みやすい吹田作りに微力ながら貢献できればと考えております。