院内助産~annei~
院内助産~annei~とは
「annei」にこめた思い
それは安寧、すなわち安らかなお産を目指したい。そんな私たちの思いをこめて名付けました。
anneiの基本理念
妊婦さんとともに、安全で心安らぐお産を理念として、助産師が妊婦さんに常に寄り添い、
ニーズに応えながら妊婦さんが主体となる安全な分娩を、自然の流れの中で提供できるように努めます。
anneiのお産の特徴
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正常な経過をたどる妊婦さんに助産師が主体となり医師と連携して妊婦健診からお産まで担当するシステムです。
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妊娠中やお産の経過で異常を認めた場合は、速やかに院内助産から医師管理に切り替え、適切な治療で母子の安全を守ります。
- 院内助産に限り、上のお子様が立ち会えます。
実際の様子
【家族待機室の様子】 【外来受診の様子】
院内助産の経過
御利用について
対象の方
- 20歳~35歳の経産婦
- 前回のお産で異常が無かった
- 高度生殖医療を介した妊娠ではない
- 身長150㎝以上
- 体格指数(BMI)が18.5以上25未満
- 合併症が無い
- 妊娠経過に異常が無い
- 4人目以上の多産婦でない
院内助産を担当する助産師について
アドバンス助産師が中心となり、妊娠中から産後までのケアを担当します。
※アドバンス助産師は、日本助産評価機構認証を受け、緊急対応可能な医療機関で自律的に助産ケアを行う助産師です。
妊婦健診について
- 30週までは医師管理の妊婦健診とともに、初期(17週~19週)・中期(26週~28週)の助産師外来で対応します。
- 30週の妊婦健診時に、医師から院内助産の説明を受けていただきます。必ず御家族とともにお越しください。
- 32週以降の妊婦健診は、助産師管理に切り替わります。
その他
- 医師管理と同様に、毎回助産師がエコーで赤ちゃんの推定体重や羊水量の確認を行います。
- 人工授精(AIH)で妊娠しても高度生殖医療には該当しないため、御利用が可能です。
- 早産の既往があると、今回も早産の可能性があるため、御利用できません。
- 妊婦健診の回数は、医師管理の場合と同様です。料金も基本的に大きな差はありません。
- お産の際、基本的に医師は立ち会いません。おなかのモニター所見は、常に医師も別室で確認しています。
妊婦さんと赤ちゃんの状態で、医療介入が必要と判断した場合には、医師管理となるため、院内に待機している
医師が立ち会います。
Q&A
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今35歳で妊娠中に誕生日が来て36歳になります。利用できますか。
分娩予定日の時点で35歳と規定しているため、御利用できません -
院内助産の妊婦健診の日は選べますか。
30週以降からは、基本的に選べません・院内助産の方の妊婦健診枠は金曜日の午後1時の枠に設定しています。
・ただし36週と40週2回目(40週以降は週2回の健診です)の妊婦健診は、金曜日の午前枠での診療となります。
その際も、指定された時間にお越し下さい。 -
途中で院内助産を中止することは可能ですか。
可能です。仮に、中止という判断をされてもその後の診療に影響はございませんので、いつでもお申し出ください。
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予定日を過ぎても院内助産はできますか。
40週6日までのお産は院内助産での対応となります。41週0日からのお産は院内助産の対象外となり、
医師管理のもと、誘発分娩が考慮されます。 -
上の子供は何歳でも立ち会えますか。
特別な年齢制限は設けていません。ただし、ご家族で上のお子様の安全を見守っていただく必要があります。
立ち会い中のお子様のお怪我等に対して、責任を負う事はいたしません。 -
おしもに傷ができてしまったら。
院内に待機している医師が縫合処置をおこないます。 -
妊娠36週に貧血と言われました。院内助産は中止ですか。
医師と相談のうえ、ヘモグロビンが10g/dl以上であれば、鉄剤を服用し、継続できます。
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GBSという検査で陽性といわれました。院内助産は中止ですか。
GBSは、腟や肛門に存在する菌です。陣痛が来てから赤ちゃんへの感染予防のため抗生剤の点滴を行いますが、
院内助産は継続できます。
最後に・・・
わたしたちは、チームで妊婦さんのもつ「産む力」を
引き出せるよう心とからだに寄り添い、
御家族とともにいのちの誕生を迎えられるよう、
自然なお産を支援いたします。
院内助産を希望される方は、産婦人科外来のスタッフにお申し出ください。
お問い合わせ先:市立吹田市民病院 産婦人科外来 電話:06-6387-3311 平日9:00~16:30 担当 5西病棟