ご挨拶
理事長挨拶
令和6年4月1日付けで市立吹田市民病院の理事長に就任しました北川一夫と申します。
当院は3月末に矢野理事長が退任し、4月から私と内藤病院長の新体制に移行しました。近隣の開業医の先生方にはこれまでも大変お世話になり誠にありがとうございました。新体制になってからも、どうかこれまで以上の御支援と御協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
簡単に自己紹介いたしますと、私は昭和58年に大阪大学を卒業し、その後一貫して脳卒中を専門とする脳神経内科医として修練を積んでまいりました。米国コロンビア大学留学、大阪大学第一内科助手、神経内科学准教授を経て、平成26年4月から10年間東京女子医科大学脳神経内科教室主任教授、診療部長として勤務してまいりました。平成31年には第44回日本脳卒中学会を会長として開催し、日本神経学会、日本脳卒中学会等では理事として学会活動に貢献してきました。また、東京女子医科大学医学部教育では教務委員長を3年間勤めコロナ禍での学生教育にも尽力してまいりました。
市立吹田市民病院では管理者としての業務がメインになりますが、脳神経内科外来診療など現場の診療にも関わることができればと考えています。
当院は平成26年4月に独法化、平成30年12月にJR岸辺駅北側へ移転し、国立循環器病研究センターのすぐ隣に位置しています。吹田市には大阪大学医学部附属病院、国立循環器病研究センターという日本を代表する高度先進医療機関がありますので、当院はこれら病院とも密接に連携をとり、患者の皆さんに高度で安心できる医療をシームレスで提供していきたいと思います。幸い大阪大学に長く勤務し、また国立循環器病研究センターにも私が脳卒中診療を専門としてきました関係で、両施設の先生方と普段から交流していましたので、今後はさらに連携を図り、より良い医療を提供できるように尽力したいと思います。
令和元年から続きました新型コロナウイルス感染症が少し落ち着き、5類感染症へ移行しましたが、病院、クリニックでの診療には依然として新型コロナウイルス感染に対する緊張感がみなぎっています。救急医療や産科・小児科医療に加えて、地域の開業医の先生方から気軽に患者さんを御紹介いただけるようにし、入院診療が必要な患者さんには速やかに入院診療を行い、退院後は地域の先生方のところで管理していただくのが大事なことと考えています。
医師の働き方改革も令和6年4月1日から施行されます。医師、看護師、職員の方々の過重労働を起こさないようにし、仕事にやりがい、喜びをもって取り組んでいただけるようにしたいと思います。
患者さん、市民の皆さん、職員の方々に、好かれ、愛着を持っていたける病院になるようにし、「市民とともに心ある医療を」の基本理念のもと、内藤病院長とともに市民の皆さんの健康を守るように誠心誠意尽くしたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
理事長 北川 一夫
病院長挨拶
市立吹田市民病院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。令和6年の新年度を迎えるにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
市立吹田市民病院は昭和28年7月、吹田市出口町に30床の病院として開院し、現在までに診療科29科・病床数431床を備えた、急性期医療を担う地域の中核病院として発展してまいりました。平成30年12月にはJR岸辺駅前の北大阪健康医療都市(健都)に新築移転し、健都の一翼を担う国立循環器病研究センターとも相互に密な連携体制を構築し、新しい医療クラスターに相応しい医療を提供させていただいているものと自負しております。
令和2年度からの4年間は矢野雅彦理事長の下で当院の運営に関わってきましたが、令和6年度からは、北川一夫理事長の新体制となります。この4年間はまさにCOVID-19に翻弄された4年間でありましたが、なんとかコロナ禍を乗り越えました。そして新しい時代に向けて、「みんなで助け合う病院」「自分が好きになる病院」という共通認識のもとに、スタッフ皆が前向きな気持ちで仕事に向き合うことが重要となります。新体制においても病院長として、診療体制の充実、経営状態の改善、病診連携の推進、等の課題に一所懸命取り組んでまいります。
本年4月からは医師の働き方改革・時間外労働の上限規制が法制化され、より厳重な労務管理を求められる時代に突入しました。しかし、いつの時代においても医療の本質は変わりません。医療を取り巻く環境がいかに困難であっても、良い医療を提供することこそが我々の使命であります。我々病院職員一同は、「市民とともに心ある医療を」の理念を念頭に、市民病院のあるべき姿を模索しながら素晴らしい病院づくりに奮励努力してまいります。今後ともこれまでと変わらぬ御支援と御協力をよろしくお願い申し上げます。
病院長 内藤 雅文