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大腸がん

「大腸がん」とは...

 大腸がんとは大腸の内側にある粘膜から発生する悪性腫瘍の総称で徐々に外側に向かって発育します。大きくなるにつれ、リンパ節転移・血行性転移(肝・肺・骨など)、腹膜転移などが起きます。大腸がんは早期では無症状のことが多く、進行するにつれ症状が出現することがあります。症状は血便、便秘、下痢、便が細くなる(狭小化)、残便感、貧血などで、腫瘍が大きくなり腸管の内腔が狭くなると腹痛、お腹の張り、嘔気、嘔吐などの症状が出現します。

「大腸がん」の、り患率について

 50歳代から年齢とともに高くなります。日本で1年間に新たに大腸がんと診断された人数(罹患数:りかんすう)は、2018年では男性は約9万人、女性は約7万人です。
 また、臓器別にみると、大腸がんは男性では3番目に、女性では2番目に多いがんとなります。大腸がんは日本人では直腸がん、S状結腸がんが多いとされます。大腸がんの危険因子は、環境的要因として高タンパク食、高脂肪食、低繊維食、飲酒、喫煙、運動不足などが挙げられています。遺伝的要因として家族性大腸腺腫症やリンチ症候群があります。

「大腸がん」の検診について

 大腸がんは、早期に発見することができればかなりの確率で完治が望める病気です。大腸がんの危険年齢に差し掛かる40歳になったら、年に1回は便潜血検査による検診を受けておくと安心です。便潜血検査とは、便に潜む血液の有無を調べる検査です。大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着するため、便潜血検査では便に血が混じっているかどうか調べ、目に見えないわずかな出血を検知します。

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