1. トップページ
  2. 病院概要
  3. 当院の特色
  4. 胃がん

胃がん

「胃がん」とは...

 胃がんは、胃壁の内側にある粘膜に発生します。胃壁は、内側から粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)の4つの層から成り立っており、内側の粘膜から徐々に外側に向かって、がんが広がっていきます。がんの進行が粘膜または粘膜下層まで到達している場合は「早期胃がん」といい、固有筋層、漿膜(しょうまく)まで到達している場合は、「進行胃がん」といいます。また、「早期胃がん」がステージⅠ、「進行胃がん」になると到達深度によってステージⅡからⅣに分類されます。

「胃がん」のり患率について

 男性は9人に1人、女性は19人に1人の方が一生のうちに胃がんと診断されています。
 胃がんはかつて日本人のがんを原因とする死亡数の第1位でしたが、最近は治療方法の向上やピロリ除菌により胃がん発生が減少していることもあり、第3位となっています。

「胃がん」の治療について

 胃がんの治療方法は、がんの進行状況(ステージⅠ期からⅣ期)により大きく3つに分かれます。ステージⅠの場合、胃カメラで消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、腫瘍を切除するという治療法を行います。ステージⅡ及びステージⅢの場合、手術による胃切除とともに周囲リンパ節摘出が必要とされます。さらに摘出標本よりがんの状態を精査し、抗がん剤などの薬物療法が追加となる場合があります。ステージⅣの場合、基本的には抗がん剤を中心とした薬物療法と、症状を和らげる緩和ケアを中心とした対症療法の治療となります。

胃がん.png